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rockdenasiy

昔話。


僕はずっと敷かれたレールの上を走ってきた。

真っ直ぐに走ってきた。

何かを選ぶときは、みんなが選んでいる方を選んだ。もしくは、みんなが喜ぶ方を選んだ。外れたくなかったから。嫌われたくなかったから。

笑って欲しかったから。人の顔色ばかりを伺っていた。この生き方はすごく楽だった。周りに人がたくさんいた。嫌なことを何も考えなくて済んだ。流されるだけでよかった。


あるとき、将来のことを考えなければいけない時期がきた。このまま、なんとなく大人になっていくんだろうと思った。やりたいことは特には無かった。ある程度安定した職について、毎日美味しいものを食べたい。そのうち恋人ができて、結婚をして、子供ができて、猫を飼いたいなあ。そんなことを考えていた。


その反面、そんな自分が嫌で仕方が無い自分がいた。自分というものがなんなのか。からっぽの器じゃないか。僕じゃなくても代わりなんていくらでもいる、形のない偶像だと。


そして僕は脱線した。大学に通っていたけど就職しないと決めた。色々な人に話を聞いた。やりたいことを本気で考えた。やってみたかったこと。バンドをやろうと決めた。メンバーもいなければ知識もない。でも、やってみようと思った。


それからの毎日は、今思い返すと辛いことが多かった。味わったことがなかった感覚。人がたくさん離れていったし、人に怒られた。やめたいと思うことがたくさんあった。


辛かったけど続けてきた。そして今も。辛いことが多いけど続けている。これは半ば意地だ。もう引くに引けないところまできている。そこまでして叶えたいことがあった。が、しかし今はその気持ちよりも、絶対にやめない。この熱が冷めるまでは。その気持ちでいっぱいだ。


確かに辛いことがたくさんあった。

でも、辛いこと"ばかり"という表現ではなかった。楽しかった。嬉しかった。ゾクゾクした。

ワクワクした。心の底から感激した。


あの頃の自分では得られなかった感情。そして、振り返ってみると、支えてくれる人。着いてきてくれる人。愛してくれる人。


母数が多いか少ないかは置いておいて、確かにそのような人がそこにはいた。いてくれた。

あの頃思い描いていた理想とかけ離れた未来が現在だけど、悪くはない。


正直言っちゃうと、もう少し毎日がキラキラしていると思ってた。どうやら現実は思っているよりも過酷らしい。打ちのめされる日々だ。でも、不思議と最悪ではない。


あのときのあの決断が現在の自分を形作っていることは間違いない。あの決断が正しかったのかどうか、自分でもよくわからない。が、あの時の自分の決断を今は褒めたい。


またまだ僕はからっぽで、幼いあの時のあの頃の自分と変わらない僕だ。誰にも嫌われたくないしもっともっと愛されたい。本質は変わっていない。いまは毎日を生きるので精一杯だし、余裕はない。苦しいことが多い。


でも、この熱が冷めるまでは、自分の心を燃やして生きていけるうちは、進む以外に道はないとそう思えています。

頭の中に浮かんだことをそのまま殴り書きしたので拙い文章かもしれません。

それでもみてくれてありがとう。

明日のライブも楽しみにしててね。

vo.gt.右近雄馬


(p.s. 写真は就活してた時のやつ。マイナビの就職説明会に行ったら、そこのロン毛くん!って呼び止められた。シモと一緒に行く約束してたのに彼は寝坊して来なかった。)


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